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2024/12/10 02:27 |
茸 by えびす
せーんせー せーんせーマタンゴ』(1963年/東宝)

少し前に『マタンゴ』という映画を観ました。
同じ名前でも某大作RPGに出てくるモンスターではなく、昔の特撮映画。
もう40年以上前の作品になりますが、現代の感覚で観てもとても面白かったです。
ネタバレはしたくないので詳しいあらすじは端折りますが
ホラー映画としての完成度に加え、全編にわたる絶望感、極限の状況に置かれた登場人物たちの
生々しい描写など観る者の内側を抉るかのような演出はシュールにして秀逸。
確かに特撮の技術に関しては(CGが発達した現在の目線で見れば)あからさまに
手作りのソレと分かる部分もあるけども、
それらを込みで観ても全編を通して感じ取れるジメッとした空気は何なのだろう…。

好みの分かれるジャンルだと思いますが、
個人的にはこういう雰囲気作りが成功している作品は好きです。
で、観終わってからこの映画のジメジメした空気の根幹はなんだろう、と考えるに
それはタイトルにもなっている登場キャラ『マタンゴ』にあるんじゃあないかと。
マタンゴ。上の画像を見ても察しがつくと思いますが端的に言えばキノコの化け物
つまりキノコの持つ陰湿で暗いイメージをモチーフにする事でこの映画のホラー要素を助長してるんでないか、とぼんやり思いました。
これがキノコでなくタンポポやホウレン草がモチーフだったらここまで怖くはならなかったろうなあ、
なんて考えたりして。それだとむしろコメディか。
たぶんガキの頃にこの映画観てたら確実にトラウマ植え付けられて茸料理なんざ食べられなかったでしょうね。

茸。
料理の食材として欠かせない他、松茸とかの希少種が珍重されてる一方で、
有毒種も多く湿気があるところからモコモコ生えてきたりして何となく陰湿なイメージがあります。
そのくせ形はどことなくユーモラスで愛嬌があったりして。
よくよく考えてみると不思議な存在ですよね、キノコって。

昔、私の叔父貴から聞いた話なんですが、叔父貴が学生の頃に寮にいた友人が
それはもう不摂生な御仁だったんですと。
部屋の掃除はしねーしゴミは出さねーし布団も敷きっぱなしの万年床だしで。
で、数年そんな生活を続けていざ引越しするって段になって、万年床を引っぺがしてみたらば
そこには腐った畳から茸がニョキニョキと生えていたと云う。
室内にキノコがおがる…そんな漫画のような事が本当にあるのだなあ、と
その話を聞いた時は気もそぞろでした。事実は小説よりも奇なり。
松本零士の描く女性キャラはエロい無芸大食人畜無害
ともすれば『男おいどん』でおなじみのサルマタケの自家培養も現実で不可能ではない?
食費が節約できるとあっては願ってもない話ですが、やっぱ却下
自分の汗で育ったキノコなんて想像しただけで食欲が失せますね。
なんか、火を通して食っても酸っぱそうで。

とにかく梅雨入りも近いこの時期なのでキッチリ湿気対策はしておきたいですね。

うンまァァァァーーーい味に目覚めたァーッ!!
キノコと言えば、ジョジョ6部で懲罰房に入れられたジョリーンが
房内に生えていたキノコをゴキブリに毒味させるという身の毛もよだつシーンがあるのですが、
ゴキブリが食うからってヤツらの味覚ってアテにならんと思うんですよ。
だって柱でも絵の具でも見境なく何でも食うんだもん、アイツら。

拍手[3回]

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2010/05/30 00:52 | Comments(2) | TrackBack() | 日記的な何か

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コメント

画像がメロンパンに見える・・・仕方ないね
posted by うえすとat 2010/06/03 05:58 [ コメントを修正する ]
> うえすとさん
ああー確かにメロンパンに見えなくもないっすな。
でも青色したメロンパンて不味そうだなあ…。
posted by えびすat 2010/06/03 11:48 [ コメントを修正する ]

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