小さき勇者たち・ガメラ(2006年/角川)
ガメラは少年のために 少年はガメラのために
ガメラ。言わずと知れたゴジラと人気を二分する怪獣界の革新派。
口からは火を吹いて手足引っ込めて回転しながら空飛ぶし、けれどチビッ子には優しい、でっかい亀。
説明だけならギャグとしか取られかねない設定ですが、そのトンデモさが逆に他とは違う魅力を
醸し出し確固たる人気を構築したなかなかに侮れぬヤツ。
そしてそんな荒唐無稽な特徴も平成の世に復活したコヤツは
特撮、CG技術の進歩も手伝って信じられぬほどにより鋭角的に、よりスタイリッシュに暴れ回って
ぼく達怪獣少年のド肝を貫通させました。
それが95~99年に公開された世に言う『平成3部作』ってヤツですが
その3作の評判に隠れて、後の2006年に世界観をリファインして公開された
この『小さき勇者たち』は今イチ話題にのぼり難い。
なんかちょっと不憫に思ったのでここでひっそりと話のネタにしたいと思います。
ガメラは少年のために 少年はガメラのために
ガメラ。言わずと知れたゴジラと人気を二分する怪獣界の革新派。
口からは火を吹いて手足引っ込めて回転しながら空飛ぶし、けれどチビッ子には優しい、でっかい亀。
説明だけならギャグとしか取られかねない設定ですが、そのトンデモさが逆に他とは違う魅力を
醸し出し確固たる人気を構築したなかなかに侮れぬヤツ。
そしてそんな荒唐無稽な特徴も平成の世に復活したコヤツは
特撮、CG技術の進歩も手伝って信じられぬほどにより鋭角的に、よりスタイリッシュに暴れ回って
ぼく達怪獣少年のド肝を貫通させました。
それが95~99年に公開された世に言う『平成3部作』ってヤツですが
その3作の評判に隠れて、後の2006年に世界観をリファインして公開された
この『小さき勇者たち』は今イチ話題にのぼり難い。
なんかちょっと不憫に思ったのでここでひっそりと話のネタにしたいと思います。
ストーリーの詳細などは
端的に言やこれは怪獣は出るけど怪獣映画ではありません。
怪獣活劇はあくまでストーリー上のひとつの要素であって
メインはガメラ(=トト)の交流を経て描かれる主人公・トオル少年の少年の成長物語です。
こういうジャンルをジュブナイルと言うらしいですが、
少年視点で描かれるだけあってとにかくトオルはじめガキどものわんぱくっぷりが実にイイ!
ヒロインを演じている夏帆ちゃんも可愛いですし、そして生まれたばかりのトトはそれ以上に可愛い。
まあ、こりゃ私がぐだぐだと語るよりも予告でその雰囲気を味わってくれた方が手っ取り早い。
少年の成長、そしてともに描かれる父子の絆。
よく地球征服しに来る悪たれ宇宙人が侵略手段として怪獣を使役する様を見て
ぼくにも操ることが出来たら…なんて思いを馳せていた、
かつて怪獣少年(一部少女)だった人からすれば
親の目を盗んで秘密基地でトトを育て心を通じ合わせていく姿に少なからず郷愁を覚えるのではないでしょうか。
シリアスとハードな展開の連続だった平成3部作とは大きく趣を異にする本作ですが、
今までどこか肩を張って怪獣映画を観ていた自分に、
子供騙しではない、少年少女の怪獣映画というもののあり方を再確認させてくれた作品で
個人的には大好きな作品ですね。
小さき勇者たち、興味の湧いた方は1度ご観賞してみてくださいな。
トト違う
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